玉葉会オリジナル「大人可愛い書道セット」ができるまで。 私が書道をやっていて、実際に感じていた疑問、 それは「どうして大人向けの可愛い書道セットがないんだろう…?」ということ。 いろいろ書道用具屋さんにも尋ねてみたけれど、「大人可愛いセット」というコンセプトに対して、 「今までとくに可愛いものをという要望は無かったので…(^^;)」という返事。 不思議です。だって、お道具の可愛さって大事じゃないですか。 同じ持つなら、素敵だなと思えるものを持ちたいじゃないですか。 それは、道具を大事にするという気持ちにも通じるものだから。 うーん。じゃあ、作っちゃおう。玉葉書道会オリジナル「大人可愛い書道セット」。 …というわけで。 一、大人が習い事の道具として持つために「可愛い。素敵。」と思えるものであること。 一、持ってて良かったと思える本格的な道具であること。 一、もちろんお値段が手頃であること。 そういう条件の下に試行錯誤を繰り返し、 業者さんと相談を重ね、ようやく「これでどう?」と言えるセットが出来ました。 これから書道を始めたいなと思っている人に、 新しいお道具をそろえたいな、と考えている人に 見てほしいなと思うセットです。 詳しくは教室でお問い合わせ下さい。 |
【玉葉書道会オリジナル・大人可愛い書道セット】 さあ、書道の時間です。 お道具を紐解く、その瞬間も楽しみになるように。 まずはケース。 よくある書道セットのプラスチックケースって味気ない。ナイロンケースもなんだか…。 だったら、 文庫箱はどうでしょう? 昔から日本で万能物入れとして使われてきた文庫箱。 ほら、この中に必要なお道具がぴったり収まってます。 実はこの上に半紙を入れてもちょうど収まるサイズ。 こうして文庫箱をケースにするだけで、書道セットのイメージ、少し変わりませんか? (文庫箱の中身は以前のセットです。お届け内容は変わります。下記ご参照下さい。) そして、ここから中身です。 今回、先ず吟味を始めたのはこれ。書道セットの要となる硯です。 ころんとまあるい 端渓硯。 硯って、四角でもいいんですが、まあるいだけでなんだか可愛い。 まあるい形に合わせた木枠に入っています。 使用にも持ち運びにも大きすぎず小さすぎずの5吋サイズ。 可愛いだけではありません。 大人が書道セットを持つならば、ここに一番予算をかけないとバランスが悪くなりますから やっぱり、子供用のプラスチックより、石の粉末を成形したものより、断然、天然硯。 そして天然硯の中でも和硯より質の強い唐硯。 その唐硯の中でも滑らかな墨おりではダントツの端渓硯を、というセレクトにしました。 (天然の石ですから、無地のもの、斑の入ったものや筋模様の有るものなど 若干の差異はご容赦下さい。) それから、次に筆。 大筆はこれ。「梧葉」。 製造元は、わが県・広島の誇る熊野筆メーカー、一休園。 しなやかで穂先のまとまりが良い筆です。 半紙1文字〜6文字程度までお使いいただけると思います。 程良い弾力で、初心者にも扱いやすい兼毫筆。 小筆はこちら。「もみじ葉」。 製造元はわが県・広島の誇る熊野筆メーカー、一休園。 実用書道や仮名などに使えます。 葉書や封筒の表書きにも使いやすいです。 小学生の頃、名前書きの小筆が書きにくくて小筆を使うのがいやだったという人にも ぜひ試してほしい筆です。書き味が全く違います。 「弘法、筆を選ばず」と良く言いますが、それは、ボロボロの筆でも書けるという意味じゃないと思うんですよね。 弘法さんみたいに書に精通してる人ほど、道具の大事さは知ってます。 イタチ毛でも、羊毛でも、鶏毛でも、兎の髭でも、 どんな種類の筆でも使いこなした…っていうような意味じゃないかと思ってます。私は。 だってあの人、自分好みの筆、プロデュースして作らせてたくらいなのよ。実は。 次に、これは今回の書道セットの中でも一押し。文鎮です。 「釉裏紅椿文文鎮」。 たかが文鎮と侮るなかれ。 書いている間、一番目に付く場所にあるお道具が文鎮です。 これが可愛いだけで文字を書くのがたのしくなりませんか? 岡山の磁器作家・荒井翔碧さんにお願いしてデザイン・制作してもらった作家物。 銅で下絵を付け、還元焼成で焼きあげる釉裏紅(ゆうりこう)という技法で作られています。 深みのある紅色と、やや青みがかった白い磁器肌が美しい文鎮です。 (※手仕事のため、一つ一つわずかに表情が違います。それがまた魅力だと思いますが。 そのため、写真と全く同一のものではないことをあらかじめご承知置きください。) それから、水差しと筆置き。 写真では微妙に色が違って見えるかもしれませんが、これお揃いの青磁です。 以前陶芸作家として活動していた時の経験上、 水差しや筆置きは陶器や木製品より磁器製の物が汚れにくく使いやすいと思います。 淡いブルーが可愛いセットです。 そして墨。油煙墨「胡蝶」。 Atelierすゞりのオリジナルデザインです。 製造元は室町時代から変わらぬ方法で、全て職人の手作業によって製造している "古梅園"。 私自身もずっと愛用している墨屋さんの墨です。 その製造工程は、見学をさせて頂くと感動を覚えるほど美しく、 世界屈指の品質の良さを誇ります。 うちの教室では、忙しいなと思うときでも、せめて小筆で書く分は墨を摺ってもらうことにしています。 それならほんの4,5滴の水を摺ればよいだけで、ほとんど時間もかかりません。 でもそのわずかな時間に、ふわっと墨のいい香り。 日本人にとって、墨の香りは最上級のアロマ。すうーっと心が落ち着く効果があるんです。 そうそう、ちゃんと摺った墨を使えば筆の寿命がぐっと延びるという効果もあります。 それに、固形の墨って思ったよりたくさん使えますよ。 そして、墨液、筆巻き、下敷き 普段の練習で大筆を使うときなど、 大量の墨を擦る時間がない時用の墨液。 天然膠を用いた墨運堂の「書法一品」をセレクト。 そして筆巻きはシンプルで綺麗な生地のものを。 下敷きは半紙版より少しだけ大きいもの。 大人の仮名書道などで最も一般的に使われる「半懐紙」という紙のサイズもちゃんと乗ります。 (※写真の内容は以前のセットのものが含まれます。) これらがセット内容です。 大人の書道セットとして充分な品質と可愛らしさ。 これだけあれば、すぐお稽古が始められるように。 すぐ買い換えなくちゃならないような「とりあえず」の道具ではなく、長く使えるようにと揃えてみました。 《セット内容》 玉葉会書道セット【紅椿】 文庫箱(半紙版) 硯(布箱付・木枠付・楕円形・端渓硯5吋) 大筆(「梧葉」/一休園) 小筆(「もみじ葉」/一休園) 文鎮(「釉裏紅椿文文鎮」/荒井翔碧・作 ※特注品) 水差し(磁器) 筆置き(磁器) 固形墨(「胡蝶」/古梅園×Atelierすゞり・1.5丁型油煙墨・桐箱入) 墨液(天然膠系墨液「書法一品」) 筆巻き(生地) 下敷(2mm厚・半紙より少し大きい半懐紙にも対応サイズ) 価格等は入荷状況により予告なく変更される場合があります。 最新情報は下記「ご注文」ボタンのリンク先ショップでご確認下さい。 ※メーカーや業者さんからの入荷状況で内容が変わる場合があります。 ※セットは一例ですので、内部生はご予算に応じて内容の変更が可能です。 ※内部生のみ上記セット内のお道具を単品で扱うことも可能です。 昔使っていた道具に必要な物だけを買い足して使うこともできます。 教室でご相談承ります。 Photo by RYOTA EDAKI・AYAMI NAKAMURA ここから始まる書道の時間。 ほら、文庫箱をそっと開けてみてください。 |
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※現在、内部生のみの取り扱い品です。
一般向けの販売は未定です。
再販の予定をお問い合わせ頂きましても、未定としかお返事差し上げられませんのでご了承下さい。